36歳の女性。前医から歯周病は磨くしかないといわれて、プラークコントロールを一生懸命してきたが、ここ5年くらいで前歯の歯茎がやせて歯の動揺がひどくなってきたため、来院された。歯肉縁下についている歯石などの感
染源の除去がなされていないため、歯周病が進行してしまったことを説明し、治療の必要性をお話ししたところ、「歯周病は治るのですか!もう治らないと思っていました。」と驚かれた。このような不幸な患者さんを作ってはならないと思う。
初診時口腔内(2002年3月30日)
初診時レントゲン写真
全顎にわたる中等度から、部位によっては重度の骨吸収が認められる。中切歯と第一大臼歯付近の骨吸収が多いことから、おそらくは若年性歯周炎ではじまり、広汎性に移行する途上であると、推測される。右上6,7番は根尖付近まで骨がないため、抜歯をすることにした。
初診時のポケットの値(3mm以下は記載していない)
歯周外科手術時
右下第1大臼歯近心根および第2大臼歯は根尖近くまで骨が無かったため、抜歯して、第1大臼歯遠心根と第3大臼歯を保存することにした。こういうケースに出会うと、親知らずだからとむやみに抜くべきではないと思う。8番は立派にブリッジの支台歯としての役割を果たした。
歯周治療終了時(2003年5月8日)
メンテナンス時(2006年11月4日)
治療終了時レントゲン写真