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2008年09月29日
世界遺産の島〜屋久島旅行記(その1)
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9月の21日から24日までひと月遅れの遅い夏休みを取って、家族で屋久島に行ってきた。縄文杉を一目見たいと思いつつ、子供が小さかったので、ずっと延び延びになっていた。
<写真をクリックすると拡大画像が見られます。>
飛行機で鹿児島空港へ飛び、そこからさらに小型のプロペラ機で屋久島まで行く。鹿児島空港は雨だったが、屋久島につくとご覧の通りの快晴。台風も行ったばかりだし、天候に恵まれ、明日からの縄文杉登山が 楽しみだ。
縄文杉までの道のりは荒川登山口から大株(おおかぶ)歩道入り口までの8.5キロに及ぶトロッコ道とそこから標高差400mの急な山道2.5キロである。日帰り登山の人は、朝5時に登山口を出発、昼までには縄文杉について、下山しなくてはならない。
そのため日帰りだと、往復22キロをせわしなく行って帰ってこなければならず、数百人のマラソンレースのような登山になってしまうため、小2の子供には無理がある。そこで荷物は重くなるが、時間にゆとりのある高塚小屋に1泊する登山プランにした。
朝7時半に宿に迎えにきてもらって、車で山道を走る事1時間半、9時に荒川登山口に到着。トイレと朝食をすませて、9時半にいよいよスタート。
なぜかこの日は私たちのグループだけ。空いていてとてもラッキーかも。
日帰りの人たちは、ヘッドランプをつけて、夜暗いうちから歩き始めなければならない。1泊にしてよかったー!
屋久島には山、川、海に様々なエコツアーの企画があり、たくさんのガイドの方がいる。今回は山岳ガイドを30年以上されている超ベテランのアンデスの稲留さん(ひだり写真)にガイドをお願いした。
小杉谷の集落跡に到着。1970年の大阪万博の頃までは 、ここに村があり、屋久杉で生計を立てていた人たちが生活していた。写真は小学校跡地の看板。ここで一休み。
トロッコ道は安房川(あんぼうがわ)の支流に沿って作られた、ゆるやかなのぼりだが、これが延々と8キロにわたって続く。世界遺産に登録された現在では樹木の 伐採は禁止されているが、それ以前に切られた屋久杉がまだ山中に保管されていて、いまでもこの道をトロッコ電車が走って輸送している。屋久杉は緻密で油分が多いため、何年たっても腐ることなく保存できるそうだ。
トロッコ道の終点で、昼食とトイレ休憩を済ませて、いよいよ大株(おおかぶ)歩道 の急なのぼりに挑む。ひとしきり汗をかいて、疲れてきたころに出会う杉が翁杉で、推定樹齢2000年。
通称、樹齢1000年以上の杉だけを屋久杉といい、1000年以下を小杉、植林の杉を地杉と呼んで区別しています。屋久杉は、標高600m以上から1300mくらいの所に多く自生し、1200m前後に巨大杉が多く見られます。
さらにひとのぼりすると、ウイルソン株に到着。切り口の幹周りが13.8m、樹齢が2000年程と推定される巨木の切り 株で、今も生きており、株の周囲には枝分かれした樹齢300年程の小杉が3本育っています。
古株の中は空洞になっていて、小川が流れており、広さは10畳ほどの大きさです。1586年(天正5年)牧村の五郎七が足場を組み、豊臣秀吉の命令により京都の方向寺建立の為に切ったとされています。
株の中のある方向から上を見上げると、ハートの形に空が見えます。
さらにのぼること40分、大王杉に到着します。直径3.53m、樹高24.7m、推定樹齢3000年、縄文杉が見つかるまで、屋久島でもっとも巨樹として君臨していました。
屋久島にはブナの木がありません。これは杉がブナよりも早い時代に南下して、その後九州から屋久島がはなれたため、ブナが入って来れなかったものと想像されています。
さらに縄文杉まではここからのぼること40分。巨木の根をくぐり、細かいアップダウンを繰り返しながら少しずつのぼって行きます。標高は1300m。
蒸し暑かった外気もここまでくると、さわやかで涼しくなります。
あと、もう一息。食料、食器、寝袋、マットレスなど、子供の分と二人分背負った荷物がこたえて、へろへろ状態の写真。登山靴は20年ぶりにはいたもの。かつては北アルプスや北海道大雪山を登っていたのですが、体力の衰えと体重増加をつくづく実感。
いよいよゴール間近。世界遺産登録地域の看板が出てくる。 屋久島でも世界遺産登録されている地域はごく一部である。
さいごの上り。この階段をのぼりきると目の前に縄文杉が姿を現す。
通常の杉の寿命は千年未満。屋久島の杉が異なるのは、屋久島が花崗岩の隆起した島で土が少ないこと、雨が多くて湿度が高く、苔がよく生育していて、水を保っていること、台風などの厳しい自然にさらされて、生育が非常に遅いことなどが、ここだけに特有の長寿の杉を作り上げている理由だそうです。
縄文杉は樹高30m、根廻り43m。とてもカメラに全体はおさまりません。
こちらは下から見上げた縄文杉。縄文杉は1966年5月に発見されました。発見された当時は、発見者(岩川さん)の名前をとって大岩杉と呼ばれていましたが、取材した新聞記者が縄文土器の火焔土器に似ているということから縄文杉の名前をつけて紹介され、それがひろまったと言われています。
推定樹齢は7200年と世界最古の現存植物とされていますが、林野庁の調査による放射性炭素を使った測定法では1920プラスマイナス150年前後という結果が出ています。しかし、大きな屋久杉は内部を腐らせて栄養を必要な部分に集めながら成長するため、中が空洞になっており、一番古いところのサンプルが存在せず、本当のところはわからないままです。
それでもなお縄文杉の存在感はすさまじく、見るものを圧倒します。翌日朝日を浴びて光り輝く縄文杉をバックに撮影した1枚。残念なのは直接杉に触ることが出来ないこと。毎日訪れる数百人もの観光客から守るためには仕方のない措置だと思う。実はこの杉に匹敵もしくは上回る屋久杉がこの森のどこかにまだ存在するという。公表すると荒らされてしまうため、秘密にしているという話だ。
(その2)へと続く....
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