プラークの基礎知識
プラークコントロールという言葉は、TVなどで良く耳にしてご存じだと思います。それでは、プラークとは何でしょうか?とお聞きすると、多くの方がはっきりとはわかっていらっしゃいません。プラークとは細菌のコロニー(集合体)の事を言います。人のお口の中にはおよそ500-700種類にものぼる細菌がいることがわかっています。プラーク自体は、歯の表面についている薄いオブラートの膜のような物で、目で見ることが出来ません。目で見ることの出来る歯垢(しこう)は食べかすとプラークがまざった物です。
虫歯と歯周病の原因のところでお話ししましたように、このプラークこそが病気の源であり、これをハブラシなどで、こすって落とすことが予防になり ます。プラークを完全に除去しても、お口の中から細菌がいなくなったわけではありません。ただ、病原性が無くなっただけで、時間とともにプラークが再形成 されます。それに要する時間が24時間であることが実験で確かめられています。 また、歯肉炎は磨くのをやめてから、3−4日たつと起きることもわかっています。

IMG_1609.jpg左 の写真は、数日歯磨きをしていないのお口の中を見たものです。汚れがたまっているのがわかると思います。プラークを赤く染めるお薬で、染めた状態が下の写 真です。汚れているところは、真っ赤に染まっていますが、それ以外のところ青の円で囲んだところは、汚れが付いているようには見えません。ここはプラーク だけがついていたところです。前述しましたように、プラーク自体は、薄いオブラートの膜のような物で、目で見ることが出来ないのです。
IMG_1608.jpgIMG_1607.jpg

プラークを電子顕微鏡でみたものが、右の写真です。線状菌や球菌、桿菌といった様々な形の細菌が集まっているのがわかります。右端の写真はコーンコブといって、線状菌に多数の球菌が結合したものです。成熟したプラークによく見られます。歯肉縁上プラークに最もよく見られる菌は連鎖球菌で、その中でもミュータンス菌は最も有名な虫歯の原因菌です。