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Photo by ミントBlue
よく患者さんから相談を受ける内容に、「根管治療がなかなかうまくいかずにもう半年以上も治療をしているのですが、大丈夫でしょうか?」という質問があります。先日も以下のようなご質問をいただきました。このような状況で困っている患者さんは意外に多いようです。
この患者さんは月に1回の通院ではなく、毎週通院されていたというので私はびっくりしました。さらにもう1本根管治療した歯も10ヶ月もかかったそうです。この方が治療に疲れてしまっていたのは無理もありません。 >原因として考えられることはありますか 根管治療の目的は根管内に感染している細菌の除去ですが、このような相談を受ける患者さんはほぼ例外無く、根管治療時にラバーダムをつけて治療を受けていません。ラバーダムをつけずに治療すると、新たな口腔内にいる細菌の侵入をおこしてしまいます。実はこれらの新たに感染した細菌は治療前にもともと根管に感染していた細菌よりも、治療に対してより高い抵抗性を示すものが多いことがわかっています。つまり、感染のコントロールをしないで、根管治療を行なうと、かえって治りが悪くなり、治療に時間がかかってしまうのです。 同様に、不完全な仮封(根管治療している穴のかりの詰め物のこと)や膿を出すために穴を解放にしたままにしておくことも同様の結果を生んでしまいます。 感染のコントロールをしないで、薬でどうにかしようというのは本末転倒だという話は以前にもしましたが、実は20世紀初頭はこのような考え方で治療されていました。この十数年の間に感染根管に対する治療は生体適合性の高い方法へと変わってきて、医療先進国では、毒性が最小限でアレルギーの原因となりにくい薬剤が使われています。FCのような強い薬を使うことは、次のような問題点があることがその理由です。
>根の中がきれいでも痛みが続くということはあるのでしょうか 根管からの細菌除去が完了したことを判断する客観的手段は、残念ながら存在しません。以前は細菌検査が有用な方法として信じられてきましたが、その信頼性には疑問があり、現在では限られた場合のみにしか行なわれていません。したがって、治療の成功は毎回の正確な感染のコントロールと根管の無菌化、確実な仮封、臨床症状の消失が得られているかどうかにかかっています。 ![]()
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