ジルコニアを用いたオールセラミックブリッジ
オールセラミックによる治療は、メタルフリーであることから金属アレルギー対策の点からも注目されていますが、強度の問題からブリッジには不向きとされていました。
最近になってジルコニア(ZrO2)という非常に強い強度(900〜1300Mpa)持つセラミック材が歯科においても用いられるようになってきました。
歯科で用いられるジルコニアは純粋な酸化ジルコニウムに、イットリア(Y2O3)等を加えて、結晶の構造を安定化させた「安定化ジルコニア」と呼ばれるものです。融点が2700℃と非常に高いため、スペースシャトルの断熱保護材、F1カーのブレーキ部分など、様々な用途に用いられています。
ジルコニアが強度、靭性などの機械的特性に優れる理由は、破損の原因となる亀裂が伝わるのを、結晶構造の変化によって阻止するからです。これは「応力誘起相変体強化機構」と呼ばれていて、破壊の原因となる亀裂の伝播を正方晶から単斜晶への相変態によって阻止し、亀裂先端の応力集中を緩和する特異なメカニズムだそうです。
ダイヤモンドに匹敵するほど硬いジルコニアですので、加工が大変に難しいのですが、近年発達してきたコンピューターを用いたCAD/CAM技術により、きわめて高い精度で削りだして製作することが可能になってきました。

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 20071217130723_3.jpg右上中切歯から犬歯にかけてのブリッジ。形成終了時の状態。
 20071220105002.jpg出来上がったジルコニアのフレームを口腔内に試適したところ。
 20071217130723_2.jpg適合状態は非常に良好。
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 20071217130723_1.jpg口腔内にセットされたオールセラミックブリッジ。